お知らせ
1. SARSについて
 3月から新型肺炎の脅威が、世界中を吹き荒れました。目下のところ、日本では水際作戦が成功し感染例は発症していませんが、十分な警戒と危機管理が必要です。SARSは、まだ明らかに有効な治療法が見つかっていません。抗ウイルス薬の一部が有効だとする論や、患者血清が有効だとする香港の報告もありますが、その効果は確立されていません。現在の遺伝子学の進歩により、そう長い時間を要さず抗ウイルス薬や予防ワクチンが開発されると期待されますが、SARSの原因ウイルスであるコロナウイルスは始末が悪いことに宿主であるヒトの体内でころころと性格を変えるので、治療薬もワンパターンの抗ウイルス薬ではだめだろうと主張する学者もいます。とりあえず、日常生活の中で、出来る予防法をいくつかあげてみました。

1. 人ごみから帰ったらうがい、手洗いを十分にする。人ごみでは、必要に応じてマスクをする。マスクは正しく顔にフイットさせるテクニックが必要です。今のうちに、自宅で何度か練習してみてください。
2. 規則正しい生活、十分な睡眠と栄養、休息を心がける。抵抗力を日ごろから備えてください。

何より渡航注意地域に危急の用事もなく出かけないこと、そして、もし感染疑い例が出現したら、不要に人ごみに近づかないことです。

もし、ご自分がSARS疑い例、あるいは可能性例の人に接触してしまったら、かかりつけ医または所轄保健所にまずお電話ください。二次感染拡大予防のため、一般診療所・病院では診療が不可能です。専門施設をご紹介いたしますが、専門施設までの行き方(公共交通機関を使うことはできません。場合により陰圧救急車での搬送が必要。)など諸注意が必要になります。また、発症していなくても、感染者に接触された方は約10日の自宅待機が必要になる可能性が大きいと思われます。

2. 生活習慣病について
 糖尿病、高脂血症、高血圧、高尿酸血症(痛風)などは、動脈硬化の増悪因子とされます。いずれも、食習慣、運動などにより、早期対策で改善が得られやすいのが特徴です。健康診断で異常値を指摘されたことがあるけれど、そのままになっている方、最近太ってきたなあと思っていらっしゃる方、あなたの健康度はいかがでしょうか?
一度正確に判定を受けてください。そして、異常が見つかったら早めのスタートが鍵です。

3. 喘息のオン・シーズンになりました。
 そろそろうっとうしい季節です。喘息の発作コントロールが良好で安定している方でも、入梅とともに、発作の起こる率が高くなります。かぜに気をつけ、水分、休養、睡眠を十分にとってください。どうしても、この季節は喘息になりがちという方は、早めに予防薬(吸入、内服薬)の投与が必要です。


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